バナナオートでの車の修理の事例をご紹介するページ、今回は【ダイハツ ミラジーノ】です。
修理前の状態
パワーウィンドウが動かなくなってしまったということで、ご入庫頂きました。
パワーウィンドウが動かない原因
パワーウィンドウが動かない場合の原因は複数考えられます。可能性の高いものから試し、原因を特定していきます。
まず疑いたいのがスイッチの接触不良。お持ちいただいた時点ですでにスイッチがぐらぐらしていました。こういった状態のスイッチは接触不良を起こしていることが多いので、ぐらぐらの修理も兼ねて交換してみます。手に持っている方が取り外した方のスイッチユニットです。
しかし…動きません。スイッチの他にも原因があるようです。
続いて疑わしいのは断線とモーター自体の故障。
通電具合と、断線がないかを調べています↓
断線については、検圧したところスイッチ部まで電気が来ていたので問題ありませんでした。
ということで、モーター本体が故障しているのが原因と絞り込まれました。
ドアの内張りを外して、モーター部を取り出します。
取り出された駆動ユニット↓
パワーウィンドウはモーターの動力をレギュレーターという部品で伝達して動作しています。写真の長いアーム状のものがレギュレーターです。
モーターはその下にある小ぶりのタンク状の部品ですね。
これらを調べてみたところ、モーターのブラシが摩耗して接触不良を起こしていることが分かったので部分的に交換します。
ブラシが触るローター(真ん中の軸)部分も研磨し、通電性能を改善していきます。
レギュレーターにもグリスを足して動きを滑らかにします。
各部品を組み直し、パワーウィンドウが動作することを確認したら、修理完了です。
修理完了
今回はモーターを分解し、現物のオーバーホールという処置をとらせて頂きました。通常こうした修理はモーター丸ごとを交換してしまうことが多いのですが、車種や部品によっては交換品をお取り寄せする必要が生じる関係上どうしてもお待たせしてしまうことになります。
しかし「どうしても部品が来るまで待てない」という場合は、バナナオートにて交換部品を待たず修理可能かお調べし、可能な場合は今回のような現物修理も行うことが出来ます。
※故障や破損の程度によっては現物修理不可能な場合もあります。あらかじめご了承ください。