旧車の電動パワステ取付加工について ~事例・概要・よくある質問~

117クーペ運転席

お陰様でご好評をいただいております旧車への電動パワステ取付、お問い合わせを多く頂戴しておりますので、概要やよくある質問についてまとめました。

パワステ取付加工では、旧車などパワーステアリングが純正で付いていない車両に現行車と同様の電動パワステ装置を取付け、ハンドリングを軽くすることが出来ます。
117クーペ、ベレットなどを中心にポン付け可能ユニットも販売中です。

車種にとらわれない現車合わせでのパワステ開発も行っております。

 

電動パワステのよくある質問

 

価格は全部込み?
部品販売サイトBodyShop-OGIのページに掲載のパワステ取付価格は、部品代・工賃込です。ただし、車種により変動します。また、スピードセンサー取付等追加で整備を行う場合、料金は別途となります。
 
この車にパワステ付けられますか?
パワステ取付の際には、電動モーターなど新たに追加するパーツがいくつかありますので、それらを他に干渉しないように収められるだけのスペースがあるかによって取付可否が変わってきます。
大方の場合、電動モーター等はステアリングシャフトの取付部周辺やペダルの付け根のあたりに格納しますので、ものすごく足元が狭い車種ですと、その時点で難しいですと判断せざるを得ません。
もし施工事例に記載のない車種にパワステ取付をご希望の際には、お問い合わせフォームから

・ステアリングシャフト取付部分の周辺
・ペダルの付け根あたり
・エンジンルーム内のステアリングシャフトが出ている部分からステアリングギヤボックスの辺り

の写真を何枚かお送り頂けますと、事前にある程度の取付可否の判断が出来ます。

パワステ資料

パワステ資料

 
スピードセンサーは付けた方がいい?
こちらはオプションとなります。車速に従いパワステの重さを変化させるパーツでして、高速時には若干重く、低速時には軽さを実感頂けるような効果がございます。(一部対応していない車種がございます。)
取り付けない方が好みというお客様もいらっしゃいますので、これはスピードセンサー無しの状態で試走して頂き、必要性を感じられたら後ほど単体でご購入も可能です。
旧車部品販売・取付 BodyShop - OGI

旧車部品各種取り揃え。当店では取付も承ります。こちらはいすゞベレットのスピード(車速)センサーの販売ページです。…

パワステと同時に取付ご希望の場合の料金は、スピードセンサー8,500円+スピードパルス※6,500円+工賃4,000円で、19,000円追加されます。(すべて税別)
※スピードパルスは、車速センサー側から発せられる信号をパワステユニットに適した形式の信号に変換する装置です。

 
入庫期間は?
営業日で一か月ほどお預かりさせて頂きます。
 
電動パワステ化のメリットは?
一番実感頂けるのが据え切りです。駐車が楽になった、との声がお客様から一番よく聞かれます。
 
施工例にない車種も取付可能?
車種により不可能な場合がございます。
現車を拝見し、取付可否を判定させて頂くと確実です。
例外もございますが、おおよそ以下の基準で判断しております。

<取付可能な例>
・運転席足元が狭すぎない
・ステアリングまわりにパワステモーターの入る余裕がある
・もしくはエンジンルームに余裕がある

お持ち込みが難しい距離の場合、ステアリングまわりの写真を送って頂けますと
同様に判断させて頂くことが出来ます。

また、施工例のない車種へのパワステ取付は新規の開発となりますので、それぞれの場合により料金が異なりますのでご了承ください。

 
故障など注意する点は?
旧車は機構各部がそれぞれ相応の年数を経ております。そのため、故障事例はかなり少ないとはいえ、現行車と同様に絶対ではありません。
耐久性は車両そのもののポテンシャルにも依存しますので、いくつか故障の原因をご紹介します。

・ギヤボックスが異様にかたく、モーターに負担がかかる
・標準サイズ以上の太いタイヤの装着(足まわりやギヤボックスに負担が増える)
・むやみにハンドル操作やON/OFFを激しく行う  等

また、バッテリーが古く弱っている場合は交換して頂くと安心です。

 
車検は大丈夫?
2020年11月現在、問題なく通過します。ON/OFFスイッチ付属ですので、パワステを切った元の状態にすることも可能です。
 
電動パワステよりも純正の油圧ポンプの方が安心?
どちらが安心かは一概には言えません。油圧ポンプなどはオイル漏れを起こす可能性があり、古い部品であるほど漏れやすくなるためです。車両の小型化に伴い大きい油圧ポンプの代替として、電動パワステは使用され始めました。油圧式が使用されていたのは、油圧式しか無かった時代ということでもあり、取付可能な車両も限られていました。また、油圧式はエンジンから動力を取っていたため、車両によって4~5馬力程度損失が発生します。現行の車種は燃費の面からも、取付スペースの面からも、電動パワステが普及していると考えられます。
純正の油圧ポンプ+ステアリングユニットの組み合わせの施工も承りますが、当店ではご用意がないため、お客様による部品お持ち込みの対応となっております。
 
オルタネーターへの負荷は?
バッテリーが正常であれば、問題になるほどの負荷は発生しないはずですが、ちょっと古くて…という場合は、バッテリーを新しくして頂いた方が安心かと思います。
 
パワステユニットの中古部品とリビルト品の違いは?
現在当店のパワステユニットに使用している部品は、中古車由来の状態が良いパーツとリビルトパーツの二種類ございます。リビルト品を使用したものは、厳密には新品では無いですが、新品に準ずる状態とされていますので、そういった意味では信頼性は高いと言えます。しかしながら、中古パーツを使用したものは明らかに耐久性に問題があるのか…ということでもございません。今までの施工例では中古パーツを選択されたお客様が多いです。また、足まわりのようにダメージが大きく故障しやすいパーツでもありませんので、ご安心頂ければと思います。
ただし、遠方からの持ち込みで万が一調子が悪くなったらどうしよう…といったご心配が減る、という点ではリビルトパーツの方が安心かと思われます。リビルト品の方は価格が2万円ほど(その時によって変動する為要ご確認)追加となりまして、費用を抑えたい場合には中古パーツの方がおすすめです。
 
パワステ取付が原因のヒューズ飛び等電気系統のトラブルはある?

そのリスクはほとんどございません。
その理由としまして、回路の新設が挙げられます。旧車は電圧ドロップしている場合が多く、バッテリー自体は12Vあるものの、他の電気使用部で電圧を測ると9V程度しか来ていない(途中の回路の劣化などでドロップする)ことがよくあります。
仕方のない現象ではありますが、このままパワステを取付しても不具合の発生する可能性が高いですから、パワステ専用のリレー回路を新設(追加)します。この回路はもともとある他の回路からは独立して存在しますので、電動パワステ自体が直接の原因となり、電気系統に問題を起こすことは考えにくいです。

また、現時点でヒューズが飛びやすい車の場合、どこか別に原因があると思われます。(ヒューズは余程のことがないと切れません)もしそういったお悩みがありましたら、お伝え頂ければ点検させて頂きます。

パワステ新設回路図
 
 
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