バナナオートでの車の板金塗装の事例をご紹介するページ、今回は【日野 レンジャー】です。
修理前の状態
今回入庫の車両はいつもの乗用車よりもかなり大型です。「トントントントン ヒノノニトン」のCMの歌でおなじみ、日野自動車の2トン、ではなく4トンの作業車です。
右フロントドア(黄色いテープで囲んだ部分)にヘコミありで、修理のご依頼です。
実際の修理
今回は板金修理ですので、最初にコーナーパネルを取り外します。
ドアのヘリが折れてしまっているのと、凹みが大きいのでコンコン、トントン ガ~ ビ~ と削ったり叩いたり、
引っ張たりする工程が必要です。
ドアのゆがみを大まかに矯正したら、続いてはパテをペタペタ…。
こうしたパネル同士の継ぎ目にダメージが入ると、間の隙間にも狂いが生じてしまいます。パテでヘコミを平らに直すと同時に、大きいベースの歪みを計算に入れながら、コーナーパネルとの関係も正常になるよう成型していきます。
たかが隙間、されど隙間。。。何回かコーナーパネルを付けては確認し、外してはパテを削り、盛りを繰り返し、正しい形に近づけていきます。平らに見えても前後上下にカーブがかかった面の補修なので、これには時間を要します。
パテで形状が決まったら、フロントドア以外をマスキングし、塗装を行います。
通常はバナナオートでは部分的な塗装で済まさず、ドア一枚など丸ごと塗装をしますが、今回はお仕事でご使用を急ぐというご都合を勘案し、板金箇所のみの最小限の塗装を行いました。乾燥時間も短縮されるため、スピード仕上げです。
修理完了
今回の修理はこれで終了です。ちょっとあっさりしていましたね…。
板金作業自体は三日ほどかかっています。縦横に微妙な丸みがある部分の板金だったので、他の箇所より時間がかかりました。