バナナオートでの車の板金塗装の事例をご紹介するページ、今回は【トヨタ プリウスアルファ】です。
修理前の状態
バック時、後ろに生えていた木にぶつかってしまったとのことで、修理のご依頼です。
バックドアは角が折れて塗装もはげてしまっており、
バンパーも圧迫された時に出来たスジのような折れ跡があります。リヤガーニッシュもキズがありました。
実際の修理
修理方法ですが、バンパーとガーニッシュは板金、バックドアは新品交換となります。
まずはバックドアを車体から外しますが、リアガラスを付けたままでは作業出来ない為、最初に取り外します。
写真は交換用の新品のバックドアに塗装を行ったところです。裏側を塗って、乾いたら表側を塗っていきます。
新品なのに塗装するの??と思われた方もいるのではないでしょうか。
実は新品パーツは、メーカーから送られてくる時点ではまだ塗装はされていないのです。もう少し正確には、「錆止めの下地塗装までされた状態」で送られてきます。この届いた時にはどのパーツもマットな黒い色をしています。
錆止めの塗装の上から、お客様の愛車のカラーに合わせて当店で調色し、トップコート塗装(見慣れた車の外装の塗装)を行うのです。
ただし、単純にピカピカツヤツヤのきれいな状態にだけすればいい訳ではありません。その交換部分だけ質感が新しく、他の部分の中で悪目立ちしてしまっては台無しですから、そうならないように計算して塗装します。
ガーニッシュとバンパーは板金塗装での現物修理です。
バンパーは折れた部分が微妙に変形しているので、高温で熱して力を加えて徐々に正しい形に近づけていきます。温度が高すぎるとバンパーが溶けてしまい、低すぎても素材の柔軟性が伴わず加工出来ない、絶妙な加減が必要な作業です。
写真はその工程の後、さらにパテを盛って削り、なめらかに成型した上からサフェーサーを吹いて塗装の下地が出来上がったところです。
塗装し終わり、乾燥させたら強い塗膜の完成です。
塗装中および塗装直後~20分くらいまではホコリやチリは厳禁です。塗装ブースは空気の流れを利用して常に無塵状態に保ち、細心の注意をはらって作業を行いますよ。
更に、静電気除去装置でホコリの付着を防ぎます。
修理開始時、バックドアを取り外した際に分解した内部の部品を元通りに取付けたら、新しいバックドアと板金塗装を行ったバンパー・ガーニッシュを設置します。
修理完了
最後にガラスをはめたら、修理完了です。