サーモスタットの交換目安と見分け方|旧車整備の基本知識

皆さま、いつもご利用ありがとうございます。ボディーショップ・オギです。

旧車を扱っていると、サーモスタットひとつで車の調子が大きく変わるのをよく目にします。

サーモスタットとはざっくり言うと、エンジンの冷却水の流れを「開けたり閉めたり」して調整してる部品で、エンジンが冷えている時は閉じていて、温まると開いてラジエーターへ水を流します。

これがあるおかげで、エンジンは適正な温度(だいたい80〜90℃くらい)を保て、夏も冬も、ちょうどいい感じにしてくれるわけです。

地味ですが重要な役割を果たしていて、これが壊れると様々な不具合が出ます。

よくあるのは、「冷えているのに開きっぱなし」になってしまう状態。この状態では常に冷却水が流れ続け、エンジンが適正な温度まで上がらなくなります。

そうなると…

  • 水温計が全然上がらない

  • ヒーターから温風が出ない

  • エンジンがいつまでたっても温まらない

  • 燃費が悪くなる

  • 冬場がきつい、寒い、泣きたくなる

オーバークールという状態で、これはこれでエンジンにとっても良くありません。

エンジンが熱くならないというのは一見良さそうに見えますが、実際はそうではありません。エンジンは適正温度で最も燃費が良く、性能を発揮する設計になっています。温度が低すぎると燃費が悪化し、ガソリンを無駄に消費してしまいます。

また逆に、サーモスタットが開かずに閉じっぱなしになると、冷却水がラジエーターへ流れなくなり、エンジンが過熱してしまいます。こちらはオーバーヒートの原因になります。

交換したほうがいいか?の見分け方

冷えた状態(常温)でサーモスタットを外して確認します。正常なものは冷えている状態では弁がしっかり閉じています。

一方、要交換のサーモスタットは冷えていても弁が開いたまま。↓このような状態は寿命です。

旧車用サーモスタットの外観・正常品と故障品の比較画像

一方、閉じっぱなしの場合は、エンジンが温まって水温計が異常に高くなり続ける、ヒーターが効きすぎる、リザーバータンクに冷却水が吹き返すなどの症状が出ることがありますが、
実際に外して確認するには、お湯につけて開閉の動作を見るのが確実です。

常温では閉じているのが普通なので判断しにくいですが、弁が開くはずの温度のお湯につけても開かなければ、閉じっぱなしと判断できます。このような状態になったらやはり交換が必要です。

 

旧車の場合、部品の入手が難しいこともありますが、当店では旧車用のサーモスタットも取り扱っています。調子が悪いかもと思ったらお気軽にご相談ください。

サーモスタットひとつの交換で、エンジンの調子は意外と大きく変わります。

旧車の場合は特に、もう何十年も経っているので、サーモスタットもガタが来ている可能性大です。
「ヒーター寒いな」と思ったら、まずこれを疑ってみるのがよいです。

サーモスタットの適合品をお探しの方は、こちらの一覧ページもご覧ください。
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